土圧(ドアツ) |
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建物の地下部分や擁壁「ヨウヘキ」こ加わる周囲からの土の圧力。 |
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樋(トイ) |
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屋根面の雨水排水のために設けられる軒樋。呼樋。竪樋などの総称。鋼板、銅板、合成樹脂などで作られる。 |
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樋受金物(トイウケカナモノ) |
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軒樋を支えるための金物をいう。下地に取り付ける方法によって、正面打ち、打ち上げ、側面打ち、倉打ち、釣打ちなどがある。またその形状によって、うの首、鶴首、段付き、S形、菊水などの種類がある。樋受金物の材料は鋼板に亜鉛めっきを施したものや、樋が銅板の場合は黄銅板で作られる。 |
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凍害(トウガイ) |
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地面の凍上、建物各部材料の凍結と融解の繰り返し作用による破損、破壊など凍結に起因する被害。一般的に材料は低温時に収縮、脆弱化し、吸収した水分は凍結膨張することなどによって凍害を受ける。建物の被害状況は、コンクリート石材類の亀裂、凍壊、表面や出隅の剥落と欠損、瓦、タイル、モルタル、塗壁類、衛生陶器の剥落、水道管の破裂ながある。金属屋根の場合は、前記の諸材料や部位よりも凍害の程度は少ないといわれるが、馳内に入った水分が凍結し、そのときの体積膨張のために馳が緩み、漏水の原因となる。
また瓦棒葺の軒先では、唐草に掴み込んだ溝板の部分が凍結、融解の繰り返しの過程で外れ、浮き上がって風による屋根板の剥離に繁るという被害もある。この凍害を防ぐには、馳内にシーリング材を入れ、水分が馳の中に入らないようにしなければならない。 |
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透過損失(トウカソンシツ) |
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建築材料の遮音の程度を数量的こ表わすためのもので、投射音のエネルギーと透過音のエネルギーとの比の常用対数の10倍で表わす。単位はデシベルdBで、記号はT.L.を用いる。この透過損失のことを遮音量、断音量、防音量などということがある。 |
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銅瓦葺(ドウガワラブキ) |
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銅板による瓦棒葺であるが、仕上がった外観は日本瓦の本瓦葺に似ている。この構法は、瓦棒を丸瓦の形状にするため、その上面を円形に削り、さらに大きさと間隔は瓦のモデュールに合わせられている。当然軒先には唐草模様の付いた桟鼻(瓦葺の軒先丸瓦にあたる)を用い、溝板の先端は文様の付いた唐草を付ける。著名で古い建築物に見られる本格的な屋根である。 |
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胴指(ドウザシ) |
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上階と下階との間に入れる横材で、各管柱を繋ぎ、上階の床を支える梁を受ける。 |
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通柱(トウシバシラ) |
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2階以上の木造建築の場合、階上と階下を通ずる一本材の柱。建物の隅や、壁と壁とが交わる箇所などの構造上重要なところの柱を通柱にする。通柱は建物の階上と階下を一体化して地震や風に抵抗するものであるから、なるべく柱には欠き込みなどを少なくするのがよい。 |
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動線(ドウセン) |
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人または物の動く流れを線で表現したもの。建築物の平面計画及び配置計画で最も考慮しなければならない要素の一つである。
一般的には、動線は直線的で、かつ、短い方がよいといえる。また、異種の動線は互いに交差しないよう留意することが平面計画上重要である。 |
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銅板(ドウバン) |
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屋根や錺工事に用いられる銅板は、りん脱酸銅板及びりん脱酸銅条である。JIS H 3100(銅および銅合金の板および条)の記号で表わすとC1201、C1220、C1221の板と条となる。板は365×1212mmで、厚さは屋根や役物には0.3ないし0.4mmが用いられ、各樋には0.5mmを使うこともある。銅板は生地のままで用い時間の経過と共に青緑色に変色する。この色を緑青(リョクショウ)という。一方で人工的に色を付けたものもある。板の表面を化学処理する硫化銅板、緑青銅板と、塗装を施す塗装銅板などがある。銅板葺き屋根は耐久性、耐食性に優れ、また板は伸展性に富んでいるので鬼板などの加工に適している。緑青銅板を参照。 |
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胴縁(ドウブチ) |
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板壁、板塀・羽目「ハメ」など板を取り付けるための横または縦に設ける部材。 |
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等分布荷重(トウブンプカジュウ) |
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構造物または部材に加わる荷重が、均等にならされて作用する状態の荷重をいう。 |
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通り(トオリ) |
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建築物を設計する場合、平面的及び立体的な座標を設定するのが通例である。例えば平面上で桁行方向をX紬、張聞方向をY紬とし、立体方向をZ軸にする、などである。これらの軸は各柱の中心またはその面に設定する。そして各軸には数字またはアルファベットの記号を、X1、X2とかY15、Y20などのように表示される。この各軸を通りまたは通り心という。各作業は、すべてこの通りを基準として行なわれる。 |
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特殊建築物(トクシュケンチクブプツ) |
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学校、病院、映画館、百貨店、公衆浴場、旅館、共同住宅、工場、倉庫など、特殊な用途に用いられる建築物の総称。 |
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特定行政庁(トクテイギョウセイチョウ) |
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建築基準法の確認事務は通常都道府県で行なっているが、所によっては、例えば5大郁市の他にも市で確認事務を行なっている。この確認事務を行なうために建築主事を置いている都道府県及び市町村を総称して特定行政庁という。 |
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特別用途地区(トクベツヨウトチク) |
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建設大臣は、用途地域及び専用地区の他、特別工業地区、文京地区などの特別用途地区を指定する。この地区内の用途制限は、地方公共団体の条例で決められる。 |
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特命請負(トクメイウケオイ) |
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最も適当と思われる業者をただ1社だけ選んで請負わせる方式。 |
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都市計画(トシケイカク) |
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都市計画法に規定する都市計画をいう。同法では「都市の健全な発展と、秩序ある整備を図るための土地利用、都市施設の整備及び市街地開発事業に関する計画」としている。その内容は、都市計画法に定められており、市街化区域と市街化調整区域、地域地区(用途地域、防火地域、風致地区、臨港地区など)、都市施設(道路その他の交通施設、公園その他の公共空地、水道電気ガスなどの供給施設、下水道その他の汚物処理施設、水路、教育文化施設、医療施設、社会福祉施設、市場、と畜場、火葬場、一団地の住宅施設、一団地の官公庁施設、流通業団地など)及び市街地開発事業となっている。 |
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都市計画区域(トシケイカククイキ) |
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都市計画法に規定する都市計画区域をいう。この規定は都市計画区域に限り適用されるもので、都市計画における建築物の用途、密度、形態などに関する基本的制限はもっぱら建築基準法のあずかるところである。 |
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トップライト |
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天窓と同じ。 |
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飛付布丸太(トビツキヌノマルタ) |
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丸太足場で、縦方向のものを建地(タテジ)、横方向のものを布丸太(ヌノマルタ)という。布丸大のうち、最下段のものを特に飛付丸太と呼んでいる。普通の布丸大の間隔が、肩の高さが適当なのに較べて、地面から飛付丸太の間隔はかなり高くする。そのため作業者は、これに飛び付いて登るのでこの名称がある。 |
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ドブ板(ドブイタ) |
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瓦棒葺や立平茸などで、最も広い屋根面をカバーする部材を溝板というが、ドブ板はその俗称。 |
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留(トメ) |
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ある角度をもって交わる2つの部材の接合の方法。板金工事にも留を用いる。 |
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トラス |
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構造体の形式の一つで、骨組を組むとき三角形の組み合わせになるようにすると、外力が作用したときも抵抗が強く、形が崩れず、部材は曲げられないので有利である。矩形は外力に対しては形が崩れやすいが、三角形は崩れることはない。小屋組のときも、大きくなると和風小屋は梁を太くしなければならないが、トラス小屋は梁は細くしてもよい。トラスの原理を応用した梁はトラス梁という。 |
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とら綱(トラヅナ) |
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虎網とも書く。タワーやガイデリックなどを支えるために、被支持体の四方に張る綱。 |
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トラップ |
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排水配管の一部に水をためて臭気の逆入を防止する装置。S型トラップが一般によく用いられている。 |
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取合い(トリアイ) |
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部材同士が接触しあう部分。また、その状態。 |
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ドリリングタッピンねじ(ドリリングタッピンネジ) |
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ドリリングタッピンねじはタッピンねじの一種であるが、ねじの先端がドリルの錐のように板を開孔出来るようになったものである。機能的には、開孔、ねじ山を作り、締め付ける、という工程が一度に完了するところに特徴がある。規格にはJIS B 1125ドリリングタッピンねじがあって、板金工事では、その中のねじ径4.2〜6.3mmのものが用いられる。 |
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トルク |
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ねじりモーメントを与える偶力。ねじり偶力をいう。ねじを締め付けるとき、ねじに加わる力がトルクである。通常の折板のボルト類のトルクは150〜250kg・cmである。 |
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トルクレンチ |
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ボルトを締め付けるときのトルクが明示されるようになっているレンチをいう。高張力ボルトのような一定値以上のトルクを必要とする場合や、締め付け後のボルトのトルクを検査する場合などに用いられる。トルクレンチは、一般には手動である。 |
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ドレンチャー |
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建築物の出入口や軒先などに散水口を列状に多数設け、これから水を噴出させることによって水幕を作り、隣接物からの延焼を防止する装置。 |
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ドレンパン工法(ドレンパンコウホウ) |
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勾配のとれない屋根など防水上問題が発生しやすい部分を下葺材だけでなく、ドレンパンを屋根の下部に施工して完全に止水する工法。 |
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ドーム屋根(ドームヤネ) |
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半球形のいわゆる円蓋の屋根をいう。ヨーロッパではローマ、ピザンチやルネサンス以降の建築に多く登場し、建築様式の中心的な存在となった。ドーム屋根を金属板で葺く場合は、屋根の流れに沿った葺板は笹の波形とする。また横葺の場合は長さの短い場葺板で多面体として葺く。一文字葺は最も球面に馴染み易い構法である。 |
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ドーマーウインドー |
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屋根に設けられた窓をいう。屋根裏の採光のために屋根面から突出して取り付けられている垂直な窓。また小屋根の部分をドーマーという。 |
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とんとん葺(トントンブキ) |
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柿板葺の俗称。柿板を葺くとき「とんとん」という音がすることから出た言葉。 |
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とんぼ(トンボ) |
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建築現場のほとんど全ての業種用いられているものだが、それぞれ意味が異なる。 |
@ |
土工事では、根ぎり底の深さを検査するときに用いるバカ定規のことをいう。 |
A |
石工事では、仕上げに使う槌のことをいう。 |
B |
左官工事では、壁塗土の剥離を防ぐための下げおのことをいう。 |
C |
錺工事では、特に決まったものはないが、T字形をした道具や部品をとんぼということがある。 |
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