横架材(オウカザイ) |
梁、桁、土台などの部材をいう。 |
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応力(オウリョク) |
構造物に外から力が加わったとき、そのために外力に応じて構造物の部材の内部にいろいろな力が伝わる。これらを応力という。部材が外から押されていれば、内部には圧縮応力が生じ、外から引張りか曲げられれば、内部には引張りあるいは曲げ応力(曲げモーメント)が生ずる。 |
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応力度(オウリョクド) |
ある単位断面積(例えば1cm2)内に生じている応力を応力度という。ある太さの部材に引張りや圧縮などの応力があるとき、その応力度は、応力を断面積で除して求める。ただし曲げ応力度は少し異なる。 |
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応力歪図(オウリョクヒズミズ) |
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外力によって部材の内部に生じた応力と歪の関係をグラフ化したものを応力歪図という。これによって材料の力学的性質を知ることが出来る。 |
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大矩(オオガネ) |
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遣方(ヤリカタ)などで直角を測るときに使う大きな三角定規。各辺の長さの比が3:4:5になるようにすると直角ができることを応用して現場で貫(ヌキ)などを利用して作る。別名「サンシゴ」ともいう。 |
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大壁造(オオカベヅクリ) |
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柱や梁などの骨組みり璧で包み込む形式で、日本の土蔵造りに見られる土蔵璧も大壁造である。 |
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大引(オオビキ) |
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束を立てて支えた床の根太「ネダ」を支える横木。 |
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大平板(オオヒラバン) |
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石綿スレートの平板で、大きさは610×1820、1210×2420、1000×2000mmで、板厚は4、5、6、9mmがある。外壁、内壁、天井材などとして用いられる。 |
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大棟(オオムネ) |
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2階建ての建築物で、2階の最も大きい主な屋根の棟のことを、大棟という。これに対して下屋の屋根につく棟はその場所と組み合わせた表現、例えば(玄関の棟)きどという。別に大棟のことを本棟ということがある。 |
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拝み(オガミ) |
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破風の最頂部で、2枚の破風板が出会う部分は、外観上一種の留のように納める。この板の納め方を拝みという。ちょうど人が両手を合わせたように見えることから、この呼び名がある。 |
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納まり(オサマリ) |
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間取りや空間、あるいは部材の組合せや取合いなどの精度などが、美観上や機能面などでうまく仕上がっていること。以下のリンク先には、金属屋根の葺き方に応じて、各部の納まり図(CADデータ)が配布されている。軒先・妻側・棟・下り棟・壁取合・壁捨谷などの標準納まり図が集められている。
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押出発泡ポリスチレンフォーム
(オシダシホウポリスチレンフォーム) |
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押出し成型で板状に発泡させたポリスチレンフォーム。断熱性、耐圧性、耐候性に優れ、透湿抵抗が大きいもの得られるが柔軟性に欠ける。形状維持性が高いのでコンクリート打ち込み工法に対応出来る。耐熱温度は80℃。様々なプロフィールを持つ屋根の機能を高め、建物の住環境・省エネ効率を改善するため、外断熱工法やプロムナールーフなどの断熱下地材として用いられる。
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押縁(オシブチ) |
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板などを押さえるために取り付ける細い棒状の部材。 |
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尾垂(オダレ) |
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折板類の軒先先端や、落口の周囲は、雨水が屋根板や樋材の下面に伝わることがないように、水の流れに沿って折り下げる。この折り下がりの部分を尾垂れという。尾垂れは、ただ雨水を無理なく排出するだけでなく、雨水が適切に排除されることによりその部分の耐久性の向上にも繁る。 |
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小田原葺(オダワラブキ) |
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神奈川県の小田原市付近に見かけられる独特な屋根の葺き方。木造住宅屋根の野地板の上に600〜900mm間隔に母屋を設け、母屋と母屋の間には、土を敷き込む。土は母屋の高さまでで、また母屋は土の下がりを留めているものである。屋根は通常小波板の重ね葺きとしている。この構法は、土の持つ断熱性や耐火性を活かしたところに特長があり、さらに推定ではあるが、安い費用で出来るものと想像される。 |
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乙種防火戸(オツシュボウカド) |
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板の厚さが0.8mm以上1.5mm未満の鋼板製の戸、または鋼製サッシで網入ガラスを付けたものなどの戸をいう。
なお、屋根が耐火30分の指定がある場合の天窓のガラスは、乙種防火戸のガラスに準じて解釈されるので、この場合は網入ガラスとなり線入ガラスではいけない。 |
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落し口(オトシグチ) |
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樋や折板の底部分に、雨水排水をするために明ける孔。落し口の周辺は、尾垂を付ける。 |
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鬼瓦(オニガワラ) |
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棟の両端部。または片端に設けられる納まりと、装飾的な意味を持つ役物。鬼は鬼板とも呼ばれるが、瓦葺の場合は鬼瓦と称する。元来鬼は神と同様であり、屋根に付けた鬼は建物や家庭を守るという守護神の象徴であった。なお我国で、初めて鬼が出現したのは飛鳥時代の西暦640年頃といわれている。 やがて時代とともに変化し、今では須浜(スハマ)という形式的なデザインのものとなっている。
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当初は鬼面ではなく鴟尾(シビ)などのようなもので、鎌倉時代から鬼面が現われた。
過去にあっては、鬼は雌雄の区別があり、陰陽学に従って取り付ける方向を決めた。古い本格的な社寺建築の屋根には18個の鬼が付けられている。
板金工事の鬼は、先ず広葉樹の硬い木材で原寸大の型をつくり、その表面に銅板を置いて、コツコツと凹凸に叩き出してつくる。鬼の大きさは、取り付ける屋根の場所によって異となり、その大きさの目安は、大棟鬼を10とすると、降棟鬼8、二の鬼7、稚児鬼と妻降棟鬼6である。 |
東京都板金工業組合技術研究部作 |
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鬼台(オニダイ) |
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鬼板を載せるために設ける台のことをいう。 |
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折尺(オリジャク) |
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携帯に便利なよう、折たたむことの出来るように作られた物差。 |
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折たたみ戸(オリタタミド) |
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ガイドレールに沿って折りたたむことの出来る構造の戸。折たたみ戸で教室に仕切られた部屋はよういに一室として利用することが出来る。 |
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オーバーフロー |
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立上がりの防水層の末端部を超えて水が溜まり、漏水する状態を言う。 |
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オープンジョイント工法(オープンジョイントコウホウ) |
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屋根材のジョイント部を密着すると、ジョイントの僅かな隙間に毛細管現象が生じ、雨水が吸い上げられて雨漏れになる可能性がある。これを避けるため、ジョイント部を嵌合式にして空間を設け、それでも侵入してきた雨水は隠し溝(ガーター)で排水するように工夫された金属防水工法。旧藤田健三工業によって開発され、プロムナールーフの名でヒット商品となった。
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